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跡取り経営者の生きる道

跡取り経営者が世間から受ける目は、実際かなり冷たい。
楽して経営者になったとか、対して能力が無いのに社長になったとか言われがちな存在だと思います。
昔の王様と同じで、先代が偉大であればあるほどその傾向はあります。

実際は、跡取り=能力がない、楽しているわけではない人もたくさんいるわけです。
しかも男性だけでなく、女性も家業の経営を引き継いで活躍されている方が増えています。
本日の日経ニュースでも取り上げられていました。「跡取り娘が家業救う 広い視野と経験、経営に生きる 」
この記事の面白いポイントは、直接家業を継いだわけではなく、サラリーマンでも頑張ってきた人が必要に迫られて家業を継いでいるという事実です。こういった例は、この記事だけの話ではなく、ユニクロの柳井さんも実は、ジャスコに就職した後に父親の会社に戻っています。そこから事業を広げて今のユニクロを築き挙げたのですから、誰も無能なんて評価できません。最近、柳井さんが息子さんに世襲するのかというニュースがありましたが、息子さん達も世襲しなくとも立派なキャリアを積んできている方達のようです。

ユニクロのように大企業になるとより世襲に対して世間の目は冷たくなりますが、中小企業において世襲というシステムは合理的である気がします。中小企業は、採用で優秀な人材を確保するのが非常に難しいです。給与面でもマネジメントの受け入れ体制としても、世界で通用するレベルの人材を家族外から確保するのは至難の業です。唯一取れる戦略が、実は世間でも通用する子息を育てて世襲させることかもしれません。
外部でバリバリ働き、経験を積んだ子供が、会社に新たな息吹を吹き込み会社を育てていく。そんな長期プランで会社を考えていくということも日本のみならず世界共通の課題なのかもしれません。
跡取り経営者にとって大切なことは、自分の境遇や環境に甘えるのではなく、責任をもって受入れて、世間の厳しい視線と戦い自分で結果を出すということだと思います。

東京大学大学院修士卒、アクセンチュア株式会社の経営コンサルティング本部戦略グループに入社。同社退職後はオーストラリアに永住し、各種事業の責任者をしています。

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