外資コンサル流の◯◯という本が流行し始めてコンサルタントの資料作成術も一般的になってきたのではないでしょうか。とはいえ、すぐに同じようなスライドが作れるわけではありません。実は、私も外資コンサルに入社直後は絵心の無さで上司に呆れられた程です。スライド1枚作るのに20時間くらいかかったことも、、、
スライド作成の基本はいくつかあるものの、今回は絵心にフォーカスを当てて、簡単にスライドのレベルアップができるインフォグラフィックという技術をご紹介したいと思います。
■インフォグラフィックって何?
インフォグラフィックという言葉はあまり普及していないと思います。コンサルタントの方でもご存知ない方も多いのではないでしょうか。おそらく少し砕けた印象を与えるスライドになりますので、経営層が絡む固いビジネスプレゼンテーション資料には向かないからでしょう。
しかし、スタートアップやウェブメディアで使用している、いわゆる”イケてる”スライドには必ずといえるほどインフォグラフィックが使われています。
インフォグラフィックが使われている事例をまとめたサイトもありますので、勉強のためにみておきましょう。
infogra.me
それでは、インフォグラフィックとは何かというと、ピクトグラムを使ってグラフに意味を持たせる技法といえます。
インフォグラフィック=ピクトグラム×グラフ
■ピクトグラムって何だっけ??
ピクトグラムもWEBに携わってない方にとっては馴染みがないと思います。
百聞は一見にしかずということで、ピクトグラムの代表的なものがコチラ。
[caption id="attachment_302" align="aligncenter" width="101" class=" "]
ピクトグラム[/caption]
※
human pictgram 2.0
情報を含んだ単純な視覚記号と定義されています。非常口やトイレの記号、信号などもピクトグラムを使っています。ひと目で見て、”何”を表したいか明確になっているのがピクトグラムです。
■インフォグラフィックをスライド作成術に応用する
ひと通りMicrosoft OfficeのPowerpointに慣れてくると標準の機能を使ってグラフや表を作ることができると思います。コンサル業界用語でポンチ絵(標準図形を組み合わせてつくるイラスト)を作成されている方も多いのではないでしょうか。
ここで行き詰まるのが、Powerpoint標準図形のバリエーションの少なさからくるパターンの限界と標準機能で作成されるグラフの配色や形のダサさではないでしょうか。
例えば、アンケート調査の結果をまとめる際に棒グラフを書くと下記のようになってしまいます。
何かダメなわけじゃないんですが、素人くささが有りますよね?しかも、棒グラフって実は人の回答数であるという情報が一見するとわからなくなってしまうわけです。そのため、外資コンサルの現場では単位を書かないと、むちゃくちゃ怒られてしまうわけです。この棒グラフをインフォグラフィックの発想で作りなおしてみるとこうなります。
見やすくなりましたか?人型のピクトグラムを棒グラフに足すことによって、ひと目で見て人数のカウントをしていることがわかります。しかも無機質な標準のグラフと違ってプロが作成したグラフっぽくなります。
■インフォグラフィックをどうやって使うか。
いきなりピクトグラムを探し始めるのではなく、まずは何のグラフを書いているか意識しましょう。そして標準のグラフを一旦作ってみます。そうすると抜け落ちる情報が必ず出てきます。その付加情報をピクトグラムで探しましょう。あとは、インフォグラフィックを使用している広告やスライドを見ながらアイデアの引き出しを増やしていけばヒラメキが生まれ、素晴らしいスライドの完成です。
ちなみに画像データは文字と比べて理解するための精神的労力を約20%削減するらしいです。
※出典:
買いたがる脳 なぜ、「それ」を選んでしまうのか?-デイビットルイス=著
是非、インフォグラフィックを使って皆さんのスライドを華やかにかつ分かりやすくしていきましょう。
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