昨晩、父親とGoogleMapで幼稚園まで住んでいたマンションの付近を見て、幼少時代の話に花を咲かせていました。
会話している中で、父が教えてくれた興味深い話が、大人の視点・視線とは違う世界で子供は生きているということを理解すべきということでした。
なぜ、そんな話になったのかというところから振り返ると、GoogleMapで私が通っていた幼稚園の講堂を見た時にこんなにも小さかったのかと驚きました。
父にすれば、昔から小さかった講堂だったのですが、私にしてみればデカくて広かったという印象が強烈に残っているわけです。
幼稚園を卒園してから、実際に訪れたことはないのですが、自分のイメージとの差を痛感しました。
つまり、幼少期に見ていた世界と今見る世界は同じようで感じ方は全然違っていたということだと思います。
色んなビジネス書に、同じような事は書いてありますが、実体験としてイメージがわかなかったので、幼少期との違いを考えるとわかりやすいのではと思います。
父と話をしていた部分で考えていた部分を整理してみました。
■自分が見ている世界が他人も見ていると思っていないか。
日々生活をしている中では、自分の5感が感じていることが全てだと思うことが自然だと思います。
自分が青色だと思ったものは、他のだれかが緑色だと思っていたとして青なわけです。
ただ、テレビや教科書や友達が、一般的には青ではなく緑だということを伝えれば、私達は認識のアップデート行います。
そういった日常の感じ方の補正をたくさん踏まえて、私達は大人になっていくわけですから、当然、周囲と一致する知識や認識が増えてきます。
無駄な軋轢やコミュニケーションを省く意味合いで、共通認識の醸成は非常に大切だとは思いますが、落とし穴が沢山あります。
自分がもっている社会通念や一般常識が全てだと思って、それを他人に当てはめてしまうこと。
また、新しい常識や知識を受け入れる障壁となることが主な理由としてあげられると思います。
大切なことは、自分が見ている世界が常に正しいわけではないということを理解することです。
■相手の見ている世界へ飛び込んでみること
子供の視点という例から今回は考えてみたのですが、子供が感じていることと大人が感じていることは例え同一人物であってもかなり違いがあります。
問題は、どちらの視点が優れているということは言えないということです。
父の話によると、昆虫採集に一緒に行った時によくそんな所を見ているな。という所から虫を見つけてきて捕まえていたようです。
そういう時にうちの父は、しゃがんで当時の私と同じ視線の位置に自分がおりてみたそうです。
しゃがんで見ると、確かに自分が高い位置から見ていたのでは見えなかったものが沢山見えたとのことです。
この考え方は、子育ての時に大切なことであるだけでなく、ビジネスにおいても応用が効く話ではないでしょうか。
意識していないと、私達は自分の会社・立場でしか物事を判断しておりません。
ついつい、自分の見ている視点だけで仕事をしたり指導をしてしまっていて、相手の立場や見ている世界がどういうものかを考えていることは少ないです。
逆にいえば、相手の視点がどこにあるか、そこに自分をおいてみて考えてみると、気がついていないポイントが浮かび上がってきます。
また、ビジネスモデルを考えるにも自分のやり方や経験則に偏るのではなく、他人の視点や他社の視点を考えてみて戦略を考えることが成功するビジネスモデルを考える上で大切になってくるのではないでしょうか。
今回は、ビジネス書の定石として言われていることを改めて書いただけのような内容になりましたが、陥りがちな考え方の問題だと思いますのであえて書いてみました。
コメントを残す