仕事にともかく”ハマろう”

「ホリエモン」として有名な堀江貴文さんの「ゼロ」を読んでいて改めて大切だと思ったのが、”ハマる”ことです。

日々、業務や目標達成数値に追われていると、目の前の仕事を淡々とこなす事に目が向いてしまいます。
仕事は仕事として、流れ作業のように終わらせていくという考え方もありだと思いますが、個人的にはつまらない考え方だなと思っています。
長くなるので、その辺りは別の機会にまとめたいと思いますが、大切なことは「どんな人生としたいか」という基準で生き方・仕事の仕方を考えたいというのが、私の考え方です。

半年、1年後、3年後に今と同じような仕事はしたくないし、自分の力や知識が時間がたっても変わらないのだとしたらゾッとします。間違いなく自分の力や知識が増えてもないのに、給料も増えないし、面白い仕事に携われるわけがありません。成功のショートカットとなるような裏ワザは、この世においてはほぼ無いに等しく、自分が積み上げてきたものの上に成功がついてくるだけです。
知識なんて最たるもので、自分に積み上げた知識がないのに、難しい知識なんて身につけようがありません。高校数学が分からなければ、大学数学は分かるわけがないし、複雑な統計理論なんてちゃんと理解できるはずがありません。1つずつ積み上げて初めて自分が使いこなせる知識となります。ショートカットして理解できる知識は、上辺だけの薄っぺらい知識で、分かった気持ちになるだけで自分が使いこなせる知識にはなりません。

話が横道にそれましたが、自分が今目標として達成できないことや、雑務に見える仕事にやる気がイマイチついてこない、プレッシャーに押しつぶされそうということは当然です。
ただ、考え方1つで、長い仕事人生の中の”今日”が意味のある1日かそうでないかが決まると思います。

その考え方は”ハマる”こと。
”ハマる”状態、つまり熱中して時間の経過も忘れる状態にすることが大きく自分の力を伸ばします。
1つ1つの仕事に自分で”ハマる”状態を作ってみましょう。

”ハマる”状態にする方法は色々とあります。
まずは、タイムトライアル。
コンサルタント時代に膨大なデータをExcelで処理して、会議までに有用な示唆を出さなければならないという状態になった事がよくあります。そんな時に、「こんな膨大な量間に合わない」とか「示唆なんて出せるわけない」とか思っていると本当にその通りになります。でも、「この膨大な量を2時間でまずはグラフ化してみる」という目標を設定して、目標達成のために全力で作業をしてみると、いつの間にか没頭して時間内にグラフ化どころか、有用な示唆出しまで出来てしまいます。膨大な作業量をするという視点から時間の目標をクリアするという視点に変わることによって、”ハマる”状態を作り出せるわけです。

次に、ハマる振りをすること。
どうしても仕事に集中出来なかったり、好きになるよりプレッシャーの方が大きいこと、正解が分からない中で仕事をしなければいけない事はあります。こんな時、仕事をしているようで、実は思考停止状態になって手が止まっている時間が長くなってしまう事があると思います。
そんな時は、自分がその仕事に”ハマっている振り”をしてしまいましょう。
1つ1つの作業に、”凄い面白い”と思いながらやってみることです。電話での営業活動も、プレゼン資料を作る際も、膨大な資料の読込も、いちいち”なんて面白いんだろう”と思ってみましょう。本当に面白いかは全く関係ありません。”面白い”と思いながら仕事をしていると、いつの間にか”ハマる”状態になって時間が立つのを忘れるほど熱中します。

最後に大切なのは、怖がらないこと。
怖がって仕事をすることは、”ハマる”状態を邪魔します。
仕事なので、褒められることより圧倒的に失敗することと怒られることが多いのは当たり前です。
怒られることは、学生までは悪いことかもしれませんが、社会人では逆です。
怒られるのは、指導されているからであって、自分の知識や理解を深めるチャンスです。
むしろ怒られることに”ハマる”べきです。

怒られないように仕事をするくらいなら、少々怒られるのを覚悟で上司に相談した方が上司は安心するし、上司が部下を教えることに”ハマる”状態になるでしょう。誰しも人に頼られて、教えるということに喜びを感じます。こまめに小さく怒られることに”ハマる”ということが、自分を成長させる大きな要素です。

◆ハマる事ができている人とそうでない人の違い
・料理
ハマる人:
どうせ作るなら新しい料理法、正しい作り方を理解したい。
料理教室に通う、料理本を見る、料理を振る舞うことに楽しみを覚える。
→アクセンチュアの上司に、いつの間にか料理教室を開くまでになった人がいます。

そうでない人:
どうせ何を食べたって同じ、面倒くさいから適当に済ます。
いつまでも同じ料理、同じレベル、そしていつまでも料理を作ることが苦痛

・運動
ハマる人:
体力をつけて、健康的に過ごして人生をより豊かにしたい。
皇居ランをする、ジムに通う
→30歳になっても太らず、体系を維持。体力も衰えないので仕事も充実。
出世している人の殆どがこういう習慣を持っています。

そうでない人:
忙しいので運動はしない、休みの日くらいずっと体を休めておきたい。
太る、そしてより動きたくなくなる。
体力も落ちるので仕事の集中力も保てなくなる。

・楽器
ハマる人:
練習ではなく、うまくなる事を目指す。
仕事をしながらでもオーケストラに参加していたり、自分のリラックスできる時間として時間を確保できる。

そうでない人:
練習が苦痛で長続きしない。そうして楽器はゴミ箱へ。

・英語
ハマる人:
英語を知る事が楽しい
英語でコミュニケーションを取ること自体を楽しめる
→英語を使う機会、英語に触れる時間が多くなるので、必然的に英語がより上達する

そうでない人:
英語に触れている時間が苦痛
英語で失敗することが嫌。だから、英語を使おうとしない。そしていつまでたっても英語が上達しない。

◆まとめ
ともかくハマる事。
人生の中でハマるものが多ければ多いほど、自分に身に付くものが多いですし、仕事の成果にも現れます。
嫌々作業をやってるなんて勿体無い!なんでもポジティブにハマって仕事をしてみましょう。


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