朝、オフィスに向かう前にコンビニでドリンクや昼食を買われる方は多いのではないでしょうか。
筆者も、カバンの容量・重量の都合上、ペットボトル男子が難しい為、オフィスの近くにあるコンビニでドリンクを買うのが日課になっています。
当然、出社時間は概ね重なっている為、レジの前は長蛇の列となっていることが多々見受けられます。
小売業においてレジ待ちの時間が、顧客に与える影響もアンケート調査で指摘されています。
出典)
朝日大学マーケティング研究所
2006年度調査「コンビニのレジ待ち時間に関する マーケティングデータ」

A.レジ待ちの真因を探ろう。
◆レジにおける標準的な作業
1.購入希望商品の提示(顧客)
2.購入希望商品のレジ打ち・袋詰め(店舗)
3.レジ代金の提示・請求(店舗)
4.レジ代金の支払(顧客)
5.決済及びつり銭の支払・レシートの受け渡し(店舗)
6.つり銭、レシートの受け取り(顧客)
7.袋詰め・商品の受け渡し(店舗)
標準的な作業において、
ボトルネック(時間を要する作業)となりうるステップとして考えられるのは
下記の3ステップだと思います。
2.購入希望商品のレジ打ち・袋詰め(店舗)
4.レジ代金の支払(顧客)
5.決済及びつり銭の支払・レシートの受け渡し(店舗)
この3ステップの中で、朝の場合は下記のステップの影響は比較的少ないと考えられる。
2.購入希望商品のレジ打ち・袋詰め(店舗)
→ドリンク・朝御飯・新聞・タバコ程度で商品数は少ないと想定
つまり、4及び5の決済にかかるステップがボトルネックとなっていることが推定されます。
B.解決策
◆つり銭自動払い出し
→コンビニでの導入例は、ローソンで確認。
→セブンイレブン、ファミリーマートは未導入店舗あり
スーパーでの導入が進んでいるものの、
コンビニではあまり導入が進んでいないと考えられる。
つり銭違い防止などの効果があるものの、メンテナンス等が発生する要因がある
もしくは、下記の電子マネーサービス拡充で代替可能な為、
後回しとなっている可能性あり。
◆電子マネーサービス
→コンビニ毎の使用可能電子決済一覧(2011/6/7時点 コンビニ各社HPより集計)

セブンイレブンの交通系電子マネー採用により、各社での差はほとんど無くなり
主要電子マネーは、原則どのコンビニでも使用可能となった。
各社が独自開発したWAONやnanacoの利用促進戦略によって
普及が遅れたが、各社共に主要電子マネーを利用可能にする戦略へシフトしている
C.考察
コンビニ各社のレジ待ち時間短縮に向けた戦略としては、
電子マネーサービスの導入が主軸である。
電子マネーの導入によって、
小銭のやり取り・レジ打ちにかかる時間が原則不必要であるため、
大幅な時間短縮につながると想定
体感値としては、電子マネー利用者は、
非利用者に比べてレジでの決済時間が10分の1程度である。
D.結論
コンビニ各社の努力によって、電子マネーを利用する環境は整ったといえる。
あとは、利用者一人ひとりが積極的に電子マネーを利用すれば、
自ずとレジ待ちのイライラから開放されることになると思われる。
ちなみに、今後記載しようと思うが、
電子マネー・クレジットカードは利用者が利用料を負担しない仕組みなので
うまく利用すれば、利用者にとってかなりメリットが高いのです。
コメントを残す